「年収90万円でハッピーライフ」
大原扁理
救われる。
その一言に尽きる。
WEBデザインの会社に転職した時、社長から「今、君何歳?いい年なんだから、年齢×万円くらいもらわなきゃって感覚で働かなきゃだめだよ」と言われ、入社当初からくじけそうになったのを思い出した。
私は何のために働いているのか。食べるため。そうだ、間違いない。でも、なんだかこれじゃない感。落ちどころを見失ったまま、ずっと心が宙ぶらりんの状態だった。
年収90万円ということは、12ヶ月で割ると7万5千円。それだけの収入で生きていけてる人がいる、ということがわかっただけでも安心できる。そんな本。"年齢×万円"を稼がなくても、自分次第で楽しく生きていくことができるのだ。
野草を摘んで食べる。
ライフスタイルに合った服を着る。
ずっと一緒に居たくなるような家に住む。
うん、私にもマネできるかも。
お釈迦さまの言葉の引用も覚えておきたい。
「人間は、自分以外のものを本当の拠り所としては生きていけないのだ」と言ったということ。
最近よく、執着しすぎない、ということを考える。あれもこれもとモノを持ちすぎない、相手に期待しすぎないとかもきっとそういうことだろうな。
失敗したりうまくいかないことがあるとすぐ「私なんて」という気持ちになってしまいがち。自分を見つめて、自分を信じて、自分を大事にしてあげようと思う。自分の心のおもむくままに。